某大学から依頼されて研究紀要のために16,000字くらいでエッセーを書きました。1,600字じゃなくて、16,000字!原稿用紙40枚。

エッセーで16,000字って多いでしょ。

実はこれはもともとはエッセーではなく、その大学で、大学院生と先生方を対象にした講演会があって、そこで話をさせていただいたことがあり、そこで話したことをまとめる、というものだったのですが、その内容はすでに本(『ワキから見る能世界』NHK出版)に書いたことだったので、今さら同じようなことを書くのもナンなので、ということで新たなエッセーにしたのです。

で、ちゃんと締め切り守って、それを出したのが7月。その後、何も連絡がなく、「これは不採用になったのかな」と思っていました。ちなみにその講演会、および原稿の依頼は、その大学で教授をしている悪友からのもので、でも提出した相手はその悪友ではなかったために、確認するのも悪く、「まあ、いいか」とその原稿に手を加えて、ほかの雑誌の連載にまわしてしまいました。

・・なんてことをやっていたら、先月、急に紀要を出すので校正を・・という連絡。もう7ヶ月も経っているのに・・・。

「おいおい、それはもう使ってしまったよ」というと、「それでも構わない」とのこと。

でも、それじゃあ、あんまりなので、新しいのを書きます・・ってことで書き始めたのですが、なかなか進まず、やっと昨日、出来上がりました。

「こと」と「もの」、死者の時と生者の時、世阿弥の「妙」、それと『古事記』との関連性など、いま興味のあることをワイワイと書き散らかしました。

ちなみに僕は原稿を書くと、中学生か高校生に読んでもらいます。で、寝ちゃうようだったら書き直したりします。今回のはちょっと難しかったようですが、相手が院生だからいいかとそのまま出しました(でもエッセーです)。

その間にも連載の原稿がいくつかあったり、当たり前ですが舞台があったり、語りがあったり、ワークショップがあったり、授業があったり、遊びがあったり、ともだちとあったりがあったりといろいろあったりはあったにはあったのですが、しかし一ヶ月くらいかかってしまいました。

でも、これでちょっとスッキリ!

週末の舞台が終わったら、その夜から心置きなく次の原稿にかかれます。

いや〜、しかし『論語』は面白い!

  安田