ブログの更新がしばらく滞っておりました。イナンナプロジェクト、次回公演の予定が決まりましたのでお知らせ申し上げます。

 

イナンナの冥界下り「古代編」+「未来編」

2017年6月23日(金)1815開場 1900開演

@セルリアンタワー能楽堂

 

です。3月に実は上演予定でしたが、キャストの都合で延期いたしました。

今回は、12月に能楽堂で上演した新バージョンをシェイプアップした形の「古代編」と、出演者を絞り込んで、非常にシンプルな形にした「未来編」とを、セットで上演いたします。

 

そして、いよいよ海外公演に、いままでさまざまな形で上演してきたうちの、どのバージョンをもっていくかを、この公演にて決め、準備を進めたいと思っております。

 

■ここで、この「イナンナの冥界下り」のおさらいをば。

これは、紀元前3500年ごろに起こった世界最古の都市文明、古代メソポタミアのシュメール文明、そこで語られ、楔形文字で記録された、現存する最古の神話のひとつです。

いったい、どういう神話なのか。ざっくりとお話しましょう。

(1)天と地を統べる女神イナンナは、唯一自分の手の及んでいない冥界に、7つの「メ(神力)」を身につけて向かった。

(2)イナンナの突然の来訪に怒った冥界の女王エレシュキガルは、イナンナの「メ(神力)」をすべて剥ぎ取って裸にし、冥界の釘にぶら下げた(地上は暗黒の冬世界となる)。

(3)大神エンキが差し向けたクルガラ、ガラトゥルの力によってイナンナは甦り、地上にも春が戻った。

 

■今回の上演の特徴

今回の上演は「古代編」と「未来編」の同時上演という初めての試みです。

「古代編」は、前回に御覧いただいたバージョンを短縮して上演します。「未来編」は、出演者をギリギリまで削り、能以上にシンプルな形での上演になります。

「イナンナの冥界下り」は、文字ができたばかりの頃の神話です。文字は「時間」を生み、「心」を生み、「論理」を生み、「道徳」を生み、「貧富」を生み、「男中心社会」を生み、それまでの世界を一変させました。それは人類にとって、ひとつのシンギュラリティ(特異点)でした。いま、世界はAI革命による新たなシンギュラリティを迎えつつあります。そのときに世界はどうなるのか、その予兆を感じさせるような上演にしたいと思っています。しかし、詞章(セリフ)は古代のものをそのまま(かなりカットしますが)使います。

 未来編のイナンナ役は、アムステルダムを中心に世界中で活躍されているダンサー、湯浅永麻さん。さいたまトリエンナーレでの「HOME(向井山朋子:演出)」を御覧になられた方も多いでしょう。

 未来編の音楽は能の笛(能管)と能の太鼓のみ。いままでとは全く違う舞台です。

 

■この舞台は発展途上です

「イナンナの冥界下り」はアーツカウンシル東京の助成を受け、イナンナプロジェクトとして2015年から3年計画で上演しています。2017年には欧州ツアーも予定しており、シュメールの遺物をもっとも多く収蔵するイギリスの大英博物館などでの上演を目指しています。

 

●協賛のお願い

公演のみならず、関連するワークショップを多数開催するなど幅広く活動し、その成果をウェブサイト等を通じて公開しています。長期にわたる活動を継続するため、みなさまのご支援をお願い申し上げます。

支援金振込先

三菱東京UFJ銀行 恵比寿支店 (普)0838943 テンライ

お振込みいただいた場合は、member@inana.tokyo.jp  までご一報ください。

 

【古代編】約1時間15

■出演者

女神イナンナ         奥津健太郎(能楽師狂言方)

女神イナンナの声       辻康介(バリトン)

冥界の女王エレシュキガル   杉澤陽子(能楽師シテ方)

冥界の女王エレシュキガルの声 安田登(能楽師ワキ方)

大臣ニンシュブル       Junko☆(実験道場ダンサー)

冥界の門番ネティ       蛇澤多計彦(実験道場ダンサー)

大臣ニンシュブルおよび冥界の門番ネティの声ほか 玉川奈々福(浪曲師)

クルガラ           奥津健一郎(子方)

ガラトゥル          笹目美煕(子方)

冥界の裁判官         我妻良樹(実験道場ダンサー)

冥界の裁判官         城ノ脇隆太(実験道場ダンサー)

冥界の裁判官         蛇澤圭佑(実験道場ダンサー)

冥界の裁判官         平田雅大(実験道場ダンサー)

ほか、コロス出演

音楽     槻宅聡(能楽師笛方)、大川典良(能楽師太鼓方)ヲノサトル(音楽家・DJ

監修・翻訳          高井啓介(大学教員・シュメール語講師)

〜〜〜休憩〜〜〜

【未来編】約1時間

女神イナンナ         湯浅永麻(ダンサー)

冥界の女王エレシュキガル   杉澤陽子(能楽師シテ方)

語りほか 安田登(能楽師ワキ方) 奥津健太郎(能楽師狂言方) 玉川奈々福(浪曲師)

音楽   槻宅聡(能楽師笛方) 大川典良(能楽師太鼓方)

 

■日時 623日(金)1815分開場 19時開演

■場所 セルリアンタワー能楽堂(渋谷駅より徒歩5分)

■料金 正面席6,500円、脇正面席5,500円、中正面席4,500

(てんらい会員は1,000円引き 指定ご希望の方は1,000円にて承ります)

■予約 てんらい事務局 event@inana.tokyo.jp 080-5520-11339時〜20時)