昨日は、12月4日(土)の「天籟(てんらい)、能の会」のための第一回ワークショップでした。

waki

このワークショップは、せっかく能をご覧いただくんだから、なんとなく雰囲気で観るんじゃなくて、「猫またぎ」ってくらいに<骨まで楽しんでいただこう>という企画のワークショップです。あ、「猫またぎ」っていうのは、魚好きの猫もまたいで通っちゃうくらいに、魚を骨までしゃぶって食べちゃうということです。そのくらい能を堪能していただきたい。

で、12月4日(土)のチケットをご購入いただいた方は無料でご参加いただけますし、「その日は用事があって」という方も1回、1,000円でご参加いただけます。

<以下の写真では、参加者の方のお顔がわからないように画像は処理をしたり、小さくしたりしています>

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第一回目の昨日は、能と狂言についての基礎知識、そして当日の演目である能『船弁慶(ふなべんけい)』と狂言『井杭(いぐい)』のざっくりした解説、そして狂言と能の謡のヒアリングをしました。

詳しい内容は、昨日のワークショップのテープ起こしをお願いしています(NPO法人『天籟(てんらい)』のボランティアの方にです。ありがとうございます)ので、それができたらまた書くことにして、今回は昨日の流れを書いておきますね。

能・狂言の基礎知識は「能面」の話からです。

ワキ方である安田は能面を使うことはないのですが、昨日、いっしょに講師をした狂言師の奥津健太郎さんは面も打たれるので、奥津さんが打った面を中心にお見せしながら、さまざまなお話をしました。

まずはいろいろな女面。万媚(まんび)、増(ぞう)、小面(こおもて)を比べながらのお話です。別々に見ると、その違いがなかなかわからないのですが、並べて、そして近くでご覧いただくことによって、「本当に違う」と実感いただけました。

かなり近くで、細かなところまで見ていただきました。

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狂言の女面として「乙(おと)」。これは制作途中のものをご覧いただきながら、能の女面との違いを見ていただきました。

般若も実は女面。目や歯や角の「金」の意味も説明。

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そのほか、いろいろな能面、狂言面をご覧いただいたのですが、なかなかマニアックな質問も飛び出し、それをまたマニアックに答えて、あっという間に30分以上が経ってしまいました。

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次はヒアリング。

最初に狂言のヒアリング。当日の演目である『井杭(いぐい)』のセリフでヒアリングの練習です。

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奥津さんが一節を謡い、いま何と言ったかを近くの方たちと話し合っていただきます。

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「狂言は簡単かなあ」と思っていたのですが、これがなかなか難しい。まあ、用語の難しさと、それから慣用句が聞きなれないからですが・・。

「こんにった(今日は)」とか「みょうずる(見ようずる)」なんかが聞き取れるようになると、かなり聞けるようになります。

それから今度は安田が謡って能のヒアリング。

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能には散文(セリフ)の部分と韻文の部分があるのですが、今回はセリフ。なんと狂言よりも、こちらの方が聞き取れた。「弁慶」とか「判官」とか、用語が耳慣れたものだったからですが・・・。

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と、ここまでで気付けば1時間10分。10分休憩をしました。

休憩の間、能面を置いておき、自由にご覧いただきました。

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「触らないでね」とお願して。

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後半は「能と狂言の登場人物と流派」、「能と狂言の関係」、「五番能と翁」、「秦河勝の怖い話」、「祝言の能と御霊鎮魂の能」などを実演も交えながらお話しましたが、これに関してはテープ起こしが終わってから、まとめますね。

次回は10/19(火)19:00〜。東江寺(広尾)さんにて。

『船弁慶を読む―古典の授業』として、みなさんといっしょに朗読したり、謡を謡ったりしながら『船弁慶』を文学作品として読み解いていきます。

また、能の構造についてもお話します。

参加ご希望の方はnoh@tenrai.or.jpまでお願いします。

また、12月4日の公演、およびこれからのワークショップに関しては以下をご覧ください。

http://www.tenrai.or.jp/noh.html