さて、昨日の話はごちゃごちゃしていてわかりにくかった!という方。

まとめです。次の二点がわかっていれば大丈夫。

(1)まずは自分の星の出し方。

自分の生まれ年(西暦)を分解して、で、それらをすべて足していくという作業をし、最終的に一桁にして、さらにそれを「11」から引きます。

例)1962年生まれ
1+9+6+2=18 さらに→1+8=9
で、 11−9=2 →で、「二黒」です。

(2)「今年、自分は八卦でいうとどの性質なのか」ということを知る。

今年は上記の計算をすると「八白」になるので、八白の年用の年盤を使います(これについては昨日の話を見てください)。

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これを見て、たとえば一白の人だったら今年は「兌(だ)」、二黒の人だったら今年は「艮(ごん)」になります。

さて、ではこの「兌(だ)」とか「艮(ごん)」とかには、どんな意味があるんだろう、というのが今日の話です。

◆説卦伝(1)

このことの説明が書いてあるのが『易経』の「説卦(せっか)伝」です。この説卦伝には八卦のさまざまなメタファーが書かれています。説卦伝にはいろいろ書いてあるのですが、基本は以下の表です。

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たとえば、あなたが四緑の人だったら「坎(かん)」なので・・

「水」とか「陥る」とか「潤す」がキーワードになるのです。で、実際に占いが書いてあるような暦で「四緑」の人の今年の運勢を見てみると、たとえば次のように書いてあります。

「・・くぼみに足をとられやすくバランスを崩したり、物事の動きが思う様に行かない運気になりそうです」云々。

・・と、あとはこれを敷衍していろいろ書いてあるのですが、基本はキーワードである「水」とか「陥る」から考えて、あとはさまざま書いているわけです。

確かに「坎(かん)」は、あまりいい卦ではないと解釈されているのですが、実はこれが悪い卦だと思われるようになったのは割合新しく、『易経』の中の「坎」の卦を見ると「孚(まこと)あり。維(こ)れ心、享(とお)る。行いて尚(とおと)ばるることあり(あるいは「たすけあり」とも)」などとあります。

「坎」には誠がある。だから心はむろん通るだろう。障害はあるが果敢に行動すれば人の賞賛を得られるし、助けてくれる人もいるだろう。

・・って悪くないでしょ。さらにこの注釈(特に王弼のね)などを読んでいくともっと面白い。

というわけで暦に書かれていることをそのまま信じるのではなく、それが『易経』の中でどのように書かれているか、それをちゃんと知ることが大事なのです。

◆説卦伝(2)

説卦伝にはさらに詳しいメタファーがありますので、それも書いておきますね。いちいち読むのは大変なので必要なときに眺めて、読み解きに役立ててください。

【乾】
天、円、君、父、玉、金、寒、冰(こおり)、大赤(真っ赤)、良馬、老馬、瘠馬(よく走る馬)、駁馬(虎や豹をも食うという馬)、木の果。

【坤】
地、母、布、釜(事物を成熟させる)、吝嗇(手放さない)、均(平等)、子母牛(子をよく産む牛)、大輿(大きな神輿)、文(あや)、大衆、柄、黒(もっとも純粋な色)。

【震】
雷、龍、玄黃(天地の色)、大塗(大きな道路)、長子、決躁(思い切りがよく、しかしうるさい)、蒼筤竹(青々と茂った竹)、萑葦(荻と葦)。馬にたとえればよく鳴き、馵足(後ろ足が白い馬)、作足(足の速い馬)、的顙(額の白い馬)。栽培する植物にたとえれば反生(豆類)。動きは非常に健であり、草木が茂って色鮮やかである(蕃鮮)。

【巽】
木、風、長女、繩直(定規を正しく当てること)、大工(匠)、白、長、高、進退、果断ではない、におい。人にたとえれば髪が薄くなったり、額が後退した人。白眼が多く、市価の三倍で売ることができるような人。基本的にはさわがしい。

【坎】
水、水を流す溝、隱伏(地下水脈)、弓や車輪のように、ものを矯めたもの。人にたとえれば憂いが多く、心の病や、耳の痛みというイメージ。身体の水ということで血も。色は赤。馬にたとえれば、姿の美しい馬。心せわしい馬。下り首、蹄が薄くなった馬、足を曳きずる馬。災い多い車。どこにでも通ることができる。水の精霊である月。どこにでも入れるから盜人。木にたとえれば堅くて芯が多いもの。

【離】
火、日、電(いなづま)、中女、甲胃、戈兵(武器)。人にたとえれば大きなお腹の人。乾く。すっぽん、蟹、たにし、はまぐり、亀。木にたとえれば幹が空ろになって上の方が枯れかかった木。

【艮】
山、徑路(こみち)、小石、門闕(上に物見がある宮城の門)、売れた果実、門番、宦官、指、狗、鼠、虎や豹。木にたとえれば堅くて節の多い木。

【兌】
沢、少女、巫(巫女、男巫)、口舌(ものをしゃべること)、幹などが折れること、実が落ちること。土地でいえばアルカリ性の強い土質。妾、羊。

◆といわけで

ちょっとぐちゃぐちゃしていましたが、占いの暦に書いてあることの簡単な説明でした。

でも、もっと基本的なことをいえば、八卦を生まれ年に当てはめるとかっていうこと自体が変なのですが、それについて云々していくとまたまた長くなるのでやめておきましょう。

あ、あとこれで自分流の占いも作れちゃうでしょ。「動物占い八卦版」とか「身体占い」とかね。

八卦の表を見て、一白の人だったら「ぶた」とかね。あ、ブタって言われるとイヤだから「いのしし」にするとか。

身体だったら「耳」だね。「あなたを身体でいえば<耳>です」なんて、よくわからないけど面白いかも。

いろいろ考えられます。

では、この話は一応これでお終いです。今度、少人数寺小屋の易のときに、もうちょっとお話しします。