昨日は「今年はどんな歳?」というのを干支から考えてみましたが、今日もまたお正月スペシャルです。

今回の話はメモを取りながら読んだ方がわかりやすいです。

うちの師匠の神社では、ご祈祷にみえた方に東京神明館なるところ発行の「家庭本暦」を配っています。これに似たような暦はよく出ていて、書店などでも高島易断とか、いろいろなところがそのような暦を出しているのを見ることができます。

これはただの暦ではなく、一年間の占いも含まれていて、まずはその人の生まれ年で、「あなたは一白水星」とか「あなたは二黒土星」とかが決まり、そして「今年の運勢はこれこれですよ」とか「何月の運勢はこうですよ」とかいうのが○とか●などのアイコン付で示されています。

これで一喜一憂する人も少なくありません。

が、いくつかの本を見比べてみるとわかるのですが、ある本では今年は最悪だと書いてあるのに、他の本では割りといいことが書いてある。これってなぜなのでしょうか。

今日はこれを考えてみたいと思います。

で、最初に結論なのですが、実はあれは八卦のメタファーをどう読み解くかによって、吉になったり、凶になったりするのです。ですから、本家本元の八卦を知って、さらにそのメタファーを自分で読み解くという作業をすれば、吉も凶も本来はない。ただ、メタファーの読み解きだけがあるのです。

ですから書きたいと思っているのは・・・
(1)八卦の知り方
(2)八卦のメタファー

ですが、今回は「(1)八卦の知り方」について書きます。

が、むろんブログで書くことには限りがありますので、今度、易の講座でちゃんとやります。ご興味がある方はそちらにどうぞ(受講料はお賽銭でいくらでも結構ですから、どうぞお気楽に)。

◆まずは魔方陣の話から

2・9・4
7・5・3
6・1・8


これ、知ってますか。たて、横、ななめをどのように足しても「15」になるという魔方陣です。

「憎し(294)と思えば七五三(753)。618は15なりけり」って覚えました。

今回はこれを覚えておくとわかりやすい。はい。では、声に出して「憎し(294)と思えば七五三(753)。618は15なりけり」。覚えましたか。

では、次の図を見てもらいましょう。

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これは「後天図」と呼ばれるもので、まあ、その説明は今回は省くとして、よく占いなどに用いられるものです。これが例の「一白水星」とかいうものの原盤です。「一白水星」とかそういうのは「九星」と呼ばれています。あ、「水星」とか書いてないですね。以下のようになります。

一白=水星
二黒=土星
三碧=木星
四緑=木星
五黄=土星
六白=金星
七赤=金星
八白=土星
九紫=火星

さらに、「憎し(294)と思えば七五三(753)。618は15なりけり」の魔方陣になってるでしょ(いまは赤の部分は気にしないでください)。

東洋の伝統で文字は右から左に書くので逆になっていますが。それと「南」が上になっています。これは要注意です。

が、慣れないと、やっぱり見づらいと思うので上を北にしますね。さ、いかがですか。下から「憎しと思えば」になりますね(これは左→右)。

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◆年と九星の計算方法

さ、ではここで自分の年がどれなのか。あるいは友達の年がどれなのか。さらには今年はどれなのか、それを計算する方法を紹介します。超カンタン!

たとえば1972年生まれの人がいるとする。

(1)まずは、これを「1」「9」「7」「2」とバラバラにして、それを足します。

1+9+7+2=19

(2)答えがこのように10以上の場合は「19」も「1」と「9」に分けて、それを足します。

1+9=10

(3)で、最後に「11」からこの答えを引き算します。★なぜ「11」から引くのかについては深く考えないことにしましょう。

11−10=1

で、この人は「1」の人、すなわち「一白」の人だということがわかります。

もうひとつ例題。

これはつい最近生まれた人。2008年生まれ。

(1)2+0+0+8=10
(2)1+0=1
(3)11−0=10

あれ?「10」だと九星に当てはまらない。この場合はまた「1+0」をして「一白」にします。まあ、例外はこれだけかな。

最後に今年ね。2010年。

(1)2+0+1+0=3
(2)答えがひとけた(=3)なので、ここの計算は不要
(3)11−3=8

今年は「八白の歳」だということがわかります。

★東洋の占いになぜ西暦?という疑問は当然沸くと思うのですが、それを云々していくと、ここで話が終わってしまうので気づかなかったフリをして進みましょう。それがオトナ!

◆真ん中に注目

さあ、さっきちょっと無視しておいた「赤い字」は易の八卦です。「はっけ」、正式には「はっか」と読みますが、八卦についてここで書いていくと、またまた話が長くなるのでWikipediaで見てください。

人を生まれ年によって「八卦」に分類して、いろいろ考えようというのが、この方法の基本です。でも「八卦」なのに「九星」。ひとつあまってしまいます。

ここでもう一度、さきほどの「後天図」を見てみましょう。

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真ん中に「赤い字」が入っていない「五黄」がありますね。これがあるから八卦が九星になるのです。で、しかもこれは「中央」でとても大切。色も「黄色」、すなわち皇帝の色です。

◆年によって盤が変わる

この後天図ですが、実は年によって変化するのです。

たとえば今年は「八白」の年ですから「八白」がこの中央に入ります。そして全体もこれに連れてグルグルっと廻ります。言い方を変えれば、「基本の後天図」というのは「五黄」が中央に入った年の後天図だということができます。

じゃあ、どんな風に変わっていくか。これを知るには「八卦」と「九星」との関係を知っておいた方がいいでしょう。さらにそれらが方位とも関係してきますので、それも書いておきます(ああ、だんだん説明をはしょってきた)。

さて、両者の関係は以下のようになります。

一白水星=「坎(かん)」→北(1)
二黒土星=「坤(こん)」→南西(2)
三碧木星=「震(しん)」→東(3)
四緑木星=「巽(そん)」→南東(4)
五黄土星=「なし」→中央(5)
六白金星=「乾(けん)」→北西(6)
七赤金星=「兌(だ)」→西(7)
八白土星=「艮(ごん)」→北東(8)
九紫火星=「離(り)」→南(9)

これって覚えにくそうなのですが八卦のメタファーを知れば、案外覚えやすいです(次回ね)。

◆変化しま〜す

じゃあ、どうやって変化するのか。それにはまず次の表を見てください(表はクリックで大きくなります)。

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基本の盤は、「五黄」が真ん中(5)のところに入ります。「坎(1)」のところには「一白」が入り、「坤(2)」のところには「二黒」が入るという具合に、外側の円の数字と内側の円の数字が一致しています。この表の赤い枠のところです。

が、今年は「八白」の年なので八白が真ん中(5)のところに入ります。そういうときにはこの表の「八」(赤い↓)のところを見ます。すると。「坎(1)」のところには「4(四緑)」が入り、「坤(2)」のところには「5(五黄)」が入ります。これを盤にしたのが下図です。左側には基本の盤も載せておきました(図はクリックで大きくなります)。

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これは「八白」の年(すなわち今年ね)には、たとえば「四緑」の人は「坎」の性質に支配され、「二黒」の人は「艮」に支配されているということなのです。

じゃあ、「坎」とか「艮」の性質って何なんだ!ってことなのですが、それは明日以降にお話ししますね。

しかし、今回の話、目の前ですると簡単なのに文字にすると面倒くさくて、わかりにくくなりますね。「わかんないや」という方は、ぜひ易の講座にお出ましください。

★ここに挙げたのは風水の年盤です。気学の年盤と風水の年盤は角度が違うのですが、そこら辺も今回は扱いません。