平知盛を追加しました

能のアイコン、平知盛を追加しました。

これはもうちょっと調べなおして、作り直さなきゃな。でも、一応。

●後シテ(平知盛の亡霊)
tomomori

能のアイコン

先日のワークショップの内容、もうしばらくお待ちください。

今日はちょっと時間があったので、原稿を書きつつ、ちょっと飽きたときに能のアイコンを作ってみました。12月4日の能の登場人物たちです。

顔はみんな同じですが。

●静御前(前シテ)
onnna

●弁慶(ワキ)
benkei

●義経(子方)
yoshitune

後シテ、間狂言も作る予定です(が、次はいつ時間があるか)。ワキツレは義経と同装だから難しいかな。あ、義経、太刀をつけるの忘れた!

能『船弁慶』を骨まで楽しむ 第1回

昨日は、12月4日(土)の「天籟(てんらい)、能の会」のための第一回ワークショップでした。

waki

このワークショップは、せっかく能をご覧いただくんだから、なんとなく雰囲気で観るんじゃなくて、「猫またぎ」ってくらいに<骨まで楽しんでいただこう>という企画のワークショップです。あ、「猫またぎ」っていうのは、魚好きの猫もまたいで通っちゃうくらいに、魚を骨までしゃぶって食べちゃうということです。そのくらい能を堪能していただきたい。

で、12月4日(土)のチケットをご購入いただいた方は無料でご参加いただけますし、「その日は用事があって」という方も1回、1,000円でご参加いただけます。

<以下の写真では、参加者の方のお顔がわからないように画像は処理をしたり、小さくしたりしています>

◆◆◆◆◆◆

第一回目の昨日は、能と狂言についての基礎知識、そして当日の演目である能『船弁慶(ふなべんけい)』と狂言『井杭(いぐい)』のざっくりした解説、そして狂言と能の謡のヒアリングをしました。

詳しい内容は、昨日のワークショップのテープ起こしをお願いしています(NPO法人『天籟(てんらい)』のボランティアの方にです。ありがとうございます)ので、それができたらまた書くことにして、今回は昨日の流れを書いておきますね。

能・狂言の基礎知識は「能面」の話からです。

ワキ方である安田は能面を使うことはないのですが、昨日、いっしょに講師をした狂言師の奥津健太郎さんは面も打たれるので、奥津さんが打った面を中心にお見せしながら、さまざまなお話をしました。

まずはいろいろな女面。万媚(まんび)、増(ぞう)、小面(こおもて)を比べながらのお話です。別々に見ると、その違いがなかなかわからないのですが、並べて、そして近くでご覧いただくことによって、「本当に違う」と実感いただけました。

かなり近くで、細かなところまで見ていただきました。

men

狂言の女面として「乙(おと)」。これは制作途中のものをご覧いただきながら、能の女面との違いを見ていただきました。

般若も実は女面。目や歯や角の「金」の意味も説明。

hannya

そのほか、いろいろな能面、狂言面をご覧いただいたのですが、なかなかマニアックな質問も飛び出し、それをまたマニアックに答えて、あっという間に30分以上が経ってしまいました。

◆◆◆◆◆◆

次はヒアリング。

最初に狂言のヒアリング。当日の演目である『井杭(いぐい)』のセリフでヒアリングの練習です。

kyogen

奥津さんが一節を謡い、いま何と言ったかを近くの方たちと話し合っていただきます。

waiwai


「狂言は簡単かなあ」と思っていたのですが、これがなかなか難しい。まあ、用語の難しさと、それから慣用句が聞きなれないからですが・・。

「こんにった(今日は)」とか「みょうずる(見ようずる)」なんかが聞き取れるようになると、かなり聞けるようになります。

それから今度は安田が謡って能のヒアリング。

utai

能には散文(セリフ)の部分と韻文の部分があるのですが、今回はセリフ。なんと狂言よりも、こちらの方が聞き取れた。「弁慶」とか「判官」とか、用語が耳慣れたものだったからですが・・・。

◆◆◆◆◆◆

と、ここまでで気付けば1時間10分。10分休憩をしました。

休憩の間、能面を置いておき、自由にご覧いただきました。

yasumi

「触らないでね」とお願して。

◆◆◆◆◆◆

後半は「能と狂言の登場人物と流派」、「能と狂言の関係」、「五番能と翁」、「秦河勝の怖い話」、「祝言の能と御霊鎮魂の能」などを実演も交えながらお話しましたが、これに関してはテープ起こしが終わってから、まとめますね。

次回は10/19(火)19:00〜。東江寺(広尾)さんにて。

『船弁慶を読む―古典の授業』として、みなさんといっしょに朗読したり、謡を謡ったりしながら『船弁慶』を文学作品として読み解いていきます。

また、能の構造についてもお話します。

参加ご希望の方はnoh@tenrai.or.jpまでお願いします。

また、12月4日の公演、およびこれからのワークショップに関しては以下をご覧ください。

http://www.tenrai.or.jp/noh.html

能の公演のお知らせです

このごろTwitterばかりでブログを全然書いていません。たまにごらんいただく方もいらっしゃるようで、すみません。

さて、以下のようにNPO法人「天籟(てんらい)」主催の能の公演がございます。どうぞお出ましください。

なお、以下の記事はメルマガで送った内容の再掲です。

〓〓 今回のINDEX 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●能『船弁慶』、狂言『井杭(いぐい)』公演のお知らせ

●能『船弁慶』を骨まで楽しむワークショップ

●寺子屋:次回は来週の火曜日(10月5日)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

こんにちは、安田です。前からちょっとお話しておりました能の公演の詳細が決まり
ました。

●能『船弁慶』、狂言『井杭』の公演のお知らせ

今年の年末が古典芸能で〆よう!ということで能『船弁慶(ふなべんけい)』と狂言
『井杭(いぐい)』を楽しむ公演を催します。どうぞお出まし下さい。

日時:12月4日(土)14:00開演
 正面S:8,000円 正面A:6,000円 脇正面:4,000円 
 中正面:3,000円 二階席:3,000円※学生割引あります。お問合わせを。
【天籟会員】全席1,000円引。天籟会員限定の謝恩ワークショップ予定(来年)

能『船弁慶(観世流)』
 シテ:津村禮次郎 ワキ:安田登 間狂言:奥津健太郎 
 子方:白川深紅 
 笛:槻宅聡 小鼓:幸 信吾 大鼓:大倉正之助 太鼓:徳田宗久

狂言『井杭(和泉流)』
 シテ:野村小三郎 アド:野口隆行 子方:奥津健一郎

ご予約はメールでお願いいたします。noh@tenrai.or.jp
※近日中にFAXのご案内もします。

●能『船弁慶』を骨まで楽しむワークショップ

「能を観ると眠くなる」、「正直、何やってるのかよくわからない」そんな方のため
に能『船弁慶』を骨まで楽しむワークショップを開催します。参加費は一回1,000円
ですがチケットを購入していただいた方は無料でご参加いただけます。

特に3回目と4回目はお勧めです!すべて19時より、東江寺(広尾)さんにて。
※急な法事の場合は会場が変更になることがあります。
お問い合わせ、ご予約はメールでお願いします。noh@tenrai.or.jp

(1)船弁慶を楽しむ―全体のお話 10/6(水)もう来週!
能全体のお話、能と狂言との違いなどをお話したあと、『船弁慶』全体のお話をしま
す。でも、この会はお休みしても大丈夫。『船弁慶』に関しては次回にも同じような
ことをお話します。だって、あまりに近すぎますから・・。

(2)船弁慶を読む―古典の授業 10/19(火)
能は、その構造を知ると急にわかりやすくなります。能の典型的な構造のお話をした
後、『船弁慶』の構造分析をし、さらには古典の授業のように皆さんと一緒に朗読を
したり、謡を謡ったり、魔術的修辞法である掛言葉を探したり、そのほかさまざまな
角度から船弁慶を料理します。

(3)舞を知る―シテ方と笛による11/11(木)
能の中心は「舞」です。しかし、舞の間は謡もないし、長いし、何やってるかわから
ないしで、もっとも多くの方が睡魔に襲われる時間でもあります。が、それがどんな
風に舞われているかを知ると突然、面白くなって「もっと観たい!」となるのも舞な
のです。皆さんと一緒に舞の笛の譜(唱歌)を謡ったり、実際にちょっと体を動かし
たりしながら、舞の動きをとことん追求します。今回の『船弁慶』だけでなく、これ
からの観能体験が全く変わります。

(4)狂言と囃子が大活躍―波の表現11/22(月)
『船弁慶』の後半では義経一行が船出をします。最初は静かだった海が突然荒れ狂う。
見れば海の上には平家の亡霊たちが、義経の乗る船を沈めようとわさわさ出現します。
この<海の変化>を表現するのが狂言役者と囃子方です。ちょっとこれがすごい!し
かも、どのタイミングで強くなるとか、静かになるとかはその場の雰囲気(というか
人によって変わる)。その仕組みを知ることは、日本の音楽の神髄を知ることにもつ
ながるかも。

(5)主役の周辺の人々11/30(火)
能は確かにシテ中心主義です。でも『船弁慶』っていう題名の「弁慶」ってワキの役
割なのです。能のワキは脇役ではない。また、狂言役者だって能の中で、すごい役割
を果たすのです。そんなお話を中心にワキと狂言、そして子方の役割についてみてい
きましょう。

ワークショップへのご参加もメールでお願いします。
noh@tenrai.or.jp

●寺子屋:次回は来週の火曜日(10月5日)

来週火曜日は寺子屋です。

日時:10月5日(火)19:00〜
・場所:東江寺(東京都渋谷区広尾)
【参加費:お賽銭】

参加ご希望の方は、お手数ですがメールをいただければと存じます。

info@watowa.net

★参加ご希望に対する返信がなくても、ご心配なさらずお出ましください。

寺子屋の詳細はHPで。http://www.watowa.net/
(↓携帯ページ)
http://www.watowa.net/i/tera/index.htm

ツイッター
http://twitter.com/eutonie

ワークショップ「文字は息からできたっ!?」

すごく久しぶりのブログです。

この数日、山のシューレ(那須)にいます。アートビオトープ主催の山の学校です。

8月1日は、子供向けのワークショップで「文字は息からできたっ!?」ー言葉の生まれるときというタイトル。

からだも手も水やジュースでぐちゃぐちゃになり、白いTシャツがカラフルに。元気に息を出したり、声を出したり、からだを動かしたり、すごくワイルドなワークショップでした。でも、ちゃんと集中するところは集中。

「息」と「文字」は子供を引き付ける力もすごい。

むろんメイン講師の高木久美さん(現代美術家)も、とってもすごいけど。

今回のワークショップのテーマは息と文字ですが、要素として「ネガティブハンド」と「ドリッピング」、「能管」そして「甲骨文字」という、ちょっと不思議な取り合わせです。

あまり耳慣れない「ネガティブハンド」とは4万年前〜1万年前(異説あり)の洞窟の中に残る手形です。

手形といっても、手に顔料をつけてペタッとつけたものではなく、ネガティブという言葉が示すように、手を洞窟の壁に置いて、口に含んだ顔料を吹き付けて作ったと創造されている、ちょっと不思議な手形なのです。

本物は、こんなのです。

negativehand

数万年前のものには見えないでしょ?

なぜこんなことをしたのかについは、いろいろ面白いところで、しかもこれからも考えていきたいテーマなのですが、今回はそれについてはあまり触れずに、このネガティブハンドから「文字」に至る道のりが始まったのではないかということでワークショップを組み立てました。

そして、もしそうならば文字は「息」からできたんじゃないかということで、息を使って、そして文字の発生を感じてみようというワークショップでした。

11時〜16時30分という、ちょっと長い(しかし、実際やってみるとかなり短い)ワークショップでした。

現代美術家の高木久美さんがネガティブハンドを指導し、能管の槻宅聡さんが能の笛の唱歌で呼吸を指導し、そして僕が甲骨文字と全体の流れを受け持ちました。

●最初に練習

ネガティブハンドについてちょっと話をし、そのあと洞窟壁画の写真を見ながら、気付いたことをいろいろ話してもらいました。・・が、このときはあまり意見は出ず。

DSC00012

で、次に外に出て練習。最初は水を使って地面に。口がスプレーのようにならなければできないので、はじめのころはうまくいかなかったのですが何度もやっているうちにこんな風にできるようになりました。

DSC00023

●笛の唱歌(しょうが)で呼吸の練習

ネガティブハンドを上手に行うコツはなんといっても呼吸のコントロール。今回はそのためにふたつのことを用意しました。

最初は能の笛を覚えるときにうたう唱歌(しょうが)。これはただうたうだけでなく、お腹の底から強い息を出しながらうたいます。最初は小さい声で、弱い息しか出なかった子供も槻宅先生のうまいのせ方で、大きな声で。

しかも、これがネガティブハンドの出来上がりに関係するとなると、そりゃあでかい声になるわな。

あ、そうそう、ブログを書こうとは思っていなかったので、今回の参加者に写真を載せていいかどうかの許可を得ず、いまここにいる子(の保護者の方)から許可をいただいた分だけを載せますね。

で、唱歌パートは許可を得られた子で写っている写真がないので、犬が唱歌を一緒に歌っているところを・・・。

DSC00041

●さあ、布に練習

本当のネガティブハンドは顔料などらしいのですが、今回は紅茶、コーヒー、ジュースで行いました。まずは机の上に(不要になった)シーツを敷いて、そこで何度も練習。

そして、次に縦にビローンと張った布に練習をしました。

DSC00046

もう、ここら辺になるとみんな超ワイルドになりました。顔も手もからだもぐちゃぐちゃ。たぶん、わざとぐちゃぐちゃになっている。

でも、できあがった作品はなかなか!

DSC00051

DSC00055

●ドリッピング

呼吸の稽古、第二段はドリッピング。

これは画用紙の上に絵具をたらし、それをストローを使って作品にしていくというもの。唱歌が強い呼吸の稽古だとすると、こちらは呼吸のコントロールの稽古です。

DSC00083

いろいろなドリッピングができあがった。

DSC00093

●甲骨文字

次は甲骨文字と金文。

ネガティブハンドから甲骨に至る時代の話をして、さまざまな漢字当てクイズなどをしたあと、自分の名前を甲骨文字や金文で書いてみる。今回はネガティブハンドの流れもあって指文字で挑戦。

指全部にいろいろな色をつけて、カラフルに描いている子もいる。

DSC00115

こちらは全然そういうつもりはなかったし、そんなインストラクションもなかったのに、いつの間にかみんなアートにしちゃっている。怖るべき子供たち。

DSC00130

●さあ、清書

最後に清書です。

甲骨文字とドリッピングとネガティブハンドは、あとでまとめて製本(和綴)するので、清書のネガティブハンドです。和紙に息をブシッとします。

DSC00131

●あ、蝶が・・

清書も終わって、ふと見ると、つるした布のネガティブハンドに蝶がとまっていた。そうか、ジュースだもんね。

DSC00132

●最後にまた・・

最初に見せた写真を、最後にまたみんなで見ました。

今度はすごい。いろいろな意見やら疑問点やらたくさん出てきて、終わらせるのが大変。本当にすごい勢いで出てくるのです。

予定時間を15分も過ぎて、やっと終了。

ひとりの子が最後にとても暗くなり、ぼそっと「帰りたくない」とひとこと。

だよね。

明日は寺子屋です

メルマガに登録されている方には出しましたが、明日は寺子屋です。

受講料はお賽銭ですので、どなたでもお気軽にお出ましください。

以下、メルマガの内容です。

******************************************************
●7月の寺子屋

●新刊出ました

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

こんにちは、安田です。

Twitterではお知らせしていましたが、7月の寺子屋が決まりました。第1回目は何
と明日でした。ぎりぎりですが、どうぞお出ましください。

●7月の寺子屋

7月の寺子屋ですが以下の通り開催いたします。

日時:7月6日(火)19:00〜
   7月21日(水)19:00〜
・場所:東江寺(東京都渋谷区広尾)
【参加費:お賽銭】

前々回から「君子と小人」についてやっています。前回は金文を読むだけで終わって
しまったので、明日も「君子と小人」の続きをします。

参加ご希望の方は、お手数ですがメールをいただければと存じます。

info@watowa.net

★このメールに対する返信がなくても、ご心配なさらずお出ましください。メーラー
の調子が悪いのです。

●新刊出ました

『論語』の本、第二弾出ました。今回はなんと横書き。しかもほとんどのページが見
開き読みきりです。どうぞ一度、お手に取ってごらんください。

10のキーワードで味わう『論語』―智恵を読み解く古代文字(春秋社)¥ 1,680

http://www.amazon.co.jp/10%E3%81%AE%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A7%E5%91%B3%E3%82%8F%E3%81%86%E3%80%8E%E8%AB%96%E8%AA%9E%E3%80%8F%E2%80%95%E6%99%BA%E6%81%B5%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%81%BF%E8%A7%A3%E3%81%8F%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E6%96%87%E5%AD%97-%E5%AE%89%E7%94%B0-%E7%99%BB/dp/4393436393/ref=sr_1_7?ie=UTF8&s=books&qid=1278287861&sr=8-7
***************
寺子屋の詳細はHPで。http://www.watowa.net/
(↓携帯ページ)
http://www.watowa.net/i/tera/index.htm

★ホームページの更新は、もうしばらくお待ちください。

★なお、寺子屋に関して東江寺さんへのお問い合わせ、ご連絡はご遠慮ください。

ツイッター
http://twitter.com/eutonie

『楚辞』より

『楚辞』は、古代中国の詩集です。

北方の『詩経』、南方の『楚辞』と並び称されます。

南方の楚の国の詩歌だから『楚辞』なのですが、なぜ詩とか歌ではなくて「辞」かというと、これは宗教辞令の「辞」ではないかというのは星川清孝氏です。『楚辞』に載る詩のほとんどは、かなり宗教的、呪術的、巫的な詩が多い。

あ、そうそう。『楚辞』は屈原(くつげん)の詩が中心に収められています。で、屈原はB.C.4世紀くらいの人です。讒言されて宮廷を追放され、汨羅の淵に身を投げた。高校の漢文の授業で「漁父の辞」とかやった方も多いでしょう。

「屈原、すでに放たれて・・」を「屈原、すでに鼻垂れて・・」なんて遊んだ記憶のある人もいる?

お決まりで併載される横山大観の絵で有名ですね。

北方の中華が呪術的な伝統を失った後でも、楚の国には、まだまだ呪術的な伝統が残っていた。政治にもその影響を大きかった。礼(禮)による政治、祭政一致です。

が、時代は呪術的(あるいは禮的)な政治から、「法」による政治へと変わりつつあった。そんな中、最後の呪術的(禮的)政治に携わっていた、すなわち巫者であり、かつ政治化であったのが屈原。

彼の追放は、政治基盤が「祭」から「法」に変化した象徴でもあるのです。

◆◆◆◆◆

『楚辞』には、いくつもの詩が載りますが、その中でもっとも有名なのが「離騒」。全16段の長い叙事詩です。

霊均という人物に仮託して、自分の信条を吐露していますが、以下、その一部(第10段)を超訳しますね。超訳ですから、読みやすさを第一にし、細かなところは無視しています。原文に興味のある方は検索すれば、たくさん出てきます。

◆◆◆◆◆

国は乱れ、それを何とかするために君主に近づこうとするが、妨害にあって阻まれる。それどころか彼の命さえ狙われる。そんなバカなことをするなと周囲からも言われる。彼はその苦しみを伝説の帝王である舜に訴えるために神話世界に飛び立つ。

そのときの模様です。

◆◆◆◆◆

『楚辞』離騒より

第十段

衣を敷いてひざまずき、祝詞を宣(の)れば
わが魂は中正を得て神界に遊ぶ

四頭の白龍を従え、大鳥の背に乗れば
巻き起こる風に埃は巻き上がり、われは天に上り行く

東南の果てにある蒼梧(そうご)の山を朝(あした)に発し
夕べには西の果ての崑崙山にある神々の国、県圃(けんぽ)に至る

この神々の門にしばらく留まろうとすると
ふと日が暮れ始めた

太陽を運ぶ御者、義和(ぎか)に歩みを緩めんことを請い
日の入る山の手前でしばらく留まらせ、日の暮れるのを遅らせる

道は遥けく先は遠い
あるいは上り、あるいは下り、探求の旅を続ける

◆◆◆◆◆

太陽が水浴びをする咸池(かんち)で馬に水を飲ませ
手綱を扶桑(ふそう)の木に結ぶ

若木の枝で太陽を祓いつつ
しばらく逍遥して帰るを忘れる

わが道を先駆するのは月の御者
後より付き従うは風の神

露払いに飛翔するは鳳凰と鸞(らん)鳥
雷神が畏まり「いまだ具(そな)わらず、しばらく待たれよ」とわたしに告げる

そこで鳳凰をまず天高く飛翔させ
夜に日を継いで進ませれば

渦巻く風はあるいは集まり、あるいは離散し
やがて使者である雲霞や虹が出現した

その供人らは風のまにまにあるいは離れ、あるいは集まり
あるいは上がり、あるいは下がるさまも色あざやか

◆◆◆◆◆

やがて天帝の門に着き、門を守る役人に開門を請うが
門番は天の門に寄りかかって、ただわれを眺めるばかり

ああ、日はもう暮れようとしている
秘境の幽谷から摘んできた蘭を捧げて、私はただ佇むばかりである

ブログをちょっと訂正

前々回のブログに「今月の寺子屋」と書きましたが、あれは・・

4月の寺子屋

・・の間違いです。すみません。

あちらも訂正しておきました。

4月6日(火)19:00〜
東江寺さん(広尾)

です。

よろしくお願いいたします。

ミュンヘンの夜

先日のオーストリア公演の最後の夜。

ハル・イン・チロルでの舞台が22:10時に修了。で、準備ができたらすぐ出発という話だったのですが、来るはずのバスが来ず、そのまま23:30まで待機。やっと来たバスに揺られてミュンヘンへ。

オーストリア→ミュンヘンというと、ヒトラーのオーストリア侵攻を思い出す。あれはワルシャワだったけど。

ミュンヘンのホテル到着は02:10。

「今日は二人部屋です」という話と「04:40に起床!」との連絡を受け、部屋に行く。部屋はなんとダブル。

26

男2人でダブルベッドはちょっとなあ。

これをアレンジしたのはアムステルダムのプロデューサー。ヨーロッパの人って同性同士でのダブルって平気なのかなあ。

同室の人とも、「若いときならいざ知らず、この年になって、この待遇はねえ」と悲しむ。僕の方が(ほんのちょっと)若いので、自己申告でクッションを床に敷いて寝ることにする。

25

石の床は冷たい。氷の上に寝ているみたい。クッション一枚ではキツイ。でも、奥の細道の旅よりは格段にいいしね。

芭蕉の「蚤虱(のみしらみ)馬の尿(しと)する枕もと」などを思い出して横になるも、寒くて眠れず、04:00には諦める。

が、ベッドでゆっくり寝ていたら2時間ちょっとの仮眠はきつかったかも。元気な目覚めでバスに乗り込む。

そんなミュンヘンの夜でした。

◆◆◆◆◆

そうそう。Twitterにも書いたのですがブリティッシュ・エアーのロンドン→日本間のビデオプログラムで英独のサッカーの歴史があって、ボビー・チャールトンやベッケンバウアー、ゲルト・ミュラーなどの雄姿を見る。

ボビー・チャールトンってシュートがすごいってイメージがあったけど、ドリブルを含めてボールの扱いも異常にすごい。それとゲルト・ミュラーの突っ立ったまま腰をぐわん!と捻っての無理矢理シュート。信じられないパワー!

当時のサッカーって個人技がすごい。しかも泥臭い。いいなあ。

ジョージ・ベストも見たかったけど英独のワールドカップの映像が中心だったので、出ていませんでした。

当時のプレイをロルファーの目で見直してみると、すごく面白いかもと思った。

4月の寺子屋

3月の寺子屋をブログに書くことができませんでした。失礼しました。

実はいまうちのLANの調子が悪く、なかなかブログを書けません。Twitterにはちょくちょく書いていますので、そちらもどうぞご覧ください。

http://www.twitter.com/eutonie

さて4月の寺子屋ですが、まずは最初の回ですが4月6日(火)に決定しました。場所はいつもと同じく東江寺(広尾)さんです。なお、その次ですが今のところ20日を考えていますがちょっと調整中です。

受講料もいつも通りのお賽銭。

今月から開始時間を前に戻して<19時ちょうど>からにいたします。

今月は論語のほかに『おくのほそ道』も読む予定です。「月日は百代の・・」は読まず、深川から舟に乗り千住から旅立つところあたりを読もうと思っています。ここはとても大切な章です。

その次は那須の段を読みます。

お待ちしております。どうぞお出ましください。
  • ライブドアブログ