明日から死のロード

今日はベロ・オリゾンテでの舞台。国際演劇フェスティバルのひとつ。

日本からは「新宿梁山泊」が能以外では参加。

夜の11時過ぎに戻ってきて、みなで会食。部屋に戻り、原稿をひとつ書き終えてメールで送り、やっとひといき。1時半。

明日は朝からバスで移動で、そのまま舞台。

明日からは死のロードが始まります。

ブログがあまり書けないかも知れませんが、どうぞご寛恕を。

ベロオリゾンテを散歩

90309c0d.jpg今日は舞台があるのですが、夕方6時集合ということで時間の余裕があるので、ベル・オリゾンテの街を散歩したり、マーケットに行ったりしました。

またまた街のいたずら書きです。物語になっていました。

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サンパウロはゴミゴミしていましたが、こちらは街角に噴水などもあります。虹もさわれるほどの近さにかかっていた。
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中央市場に行きました。小さなお店がたくさん入っているところで一時日本でもこのような形式が流行りましたね。なんて言ったっけ?

ハーブ屋さんがたくさんありました。日本茶がウリのようで「BANCHA(番茶)」というのもあり。全然、違うものですが・・。プロポリスを買いました。

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市場の中にはペットショップが何軒もありました。

が、日本のペットショップのようにきれいではなく、乱雑に積まれた檻の中に、さまざまな動物や鳥などを無造作に投げ込まれています。チンチラなんて一匹700円くらいで、一山いくらって感じで売られていて、ひどい状態です。ドーベルマンの子犬の籠の上に孔雀が三羽投げ込まれていたりもしています。

写真を撮ろうとしたらダメだって言われました。

でも、日本で買えばとても高そうな動物もすごく安い。

さあ、では舞台の前に少し休みます。

声が出ない病が流行

ブラジルとはいえ、今は冬。昨日までのサンパウロは寒いくらいでした。

が、ここベロ・オリゾンテはサンパウロから飛行機で一時間弱なのに地域としては熱帯。とても暖か。だからか風邪っぽい症状が流行っています。

特に声が出なくなった人が二人いて、これは大変(でもひとりはコーディネーターの人だからまだよかった)。

ワキはひとりなので声が出なくなったら目も当てられないので、外から帰ったらウガイをしています。東京にいるときよりも健康的な生活です。

南米はカトリック教会がたくさんあります。通りの名前や街の名前も「サン(聖)どうのこうの」というのが多い。これはスペイン人やポルトガル人に占領、改宗されたからなのですが、しかしそれはただ「侵略」という近代的な用語で説明できるものではないでしょう。

むろん、無理やり改宗させられた人もいたのは確かでしょうが、キリスト教と一体だった近代軍隊や政治システムの持っていた「力」に対する畏敬からキリスト教に帰依した人も少なくはなかったのではないかと思うのです。聖なる力です。

そう考えたとき、あんなに迫害していたローマをはじめヨーロッパ諸国がキリスト教を受け入れ、それどころかむしろそれを表面に出した理由、そしてそれによって世界征服ができた理由なんていうのがちょっと見えてきそうな気もしますが、それはともかくやっぱりブラジルのキリスト教はヨーロッパのそれとはちょっと違う。

ブラジルのキリスト教は日本の仏教と同じく本地垂迹があって、キリスト教ともともとあった原始宗教とが合体しています。たとえばマリア像なのに、その台座にキューピットみたいな顔(だけ!)がいっぱい並んでいるというとっても怪しい像があったりします。

南米音楽も表面的にはコードがあって、主音と属音があって・・と西洋音楽理論にのっとって作られていますが、しかしやはりとっても南米。

いま「現れ」としてそこにあるものから西洋的なものを差し引くと(あるいは透明な上澄みを掬ってしまうと)、そこにとっても原始的なものを見ることができるのは思想や宗教も、そして音楽や美術も似ていますね。

公演二日目

昨夜は二度目の公演でした。先日の会場の夜の姿です。

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外国で能をやってもお客来るの?とよく聞かれます。国によっても違うのですが、昨日の公演は盛況で、キャンセル待ちもあり、結局入れなかった人もいたようです。

演目ですが能は『羽衣』、狂言は『梟山伏』、それに舞囃子と居囃子があります。

特に『梟山伏』は大ウケです。梟が憑くところなどがウケるのは日本と同じですが、しかし「それ山伏といっぱ〜」といって「山伏なり」というところなど、日本ではそんなにウケないのですが、ここでもみんな大爆笑しています。字幕っていうのもいいのかも知れません。

公演は毎日21時から始まり、ホテルに着くと大体0時。昨夜はそれから2時間ほどパーティがあり、しかも今日は朝5時45分にホテルを出発して空港へ。ほとんど寝ていません。

約1時間の飛行機の旅を経て、ベロ・オリゾンテ(Beautiful Horizonの意)という街に着きました。今日は何もなし。でも、日曜日なのでほとんど開いてません。

サンパウロの美術館

昨日は舞台初日。夜9時からの公演なので、その前にサンパウロ美術館に行った。

美術は詳しくはないのだが、Candido Portinariという画家をはじめて知った。とてもよかった。特に聖フランシスの肖像がすごい。

本物じゃないとこの感動は伝わらないが、彼が描いた肖像がいくつか並べられていたが、それまでの肖像(1930年代)とこの肖像(1940年代)は、まるっきり違う画風に変わっている。この10年に何があったんだろうと思っていたら、その時代の彼のほかの絵もたくさんあった。

それらがすごい。悲しみが洪水のようにあふれている。サンパウロ美術館のホームページにはあまり載っていないのが残念。一瞬、ピカソのまね?と思ってしまうけれども、やはり違う。今回はあまり時間がない。今度、またゆっくり来たい。

街を歩いていたら、どこにでもある壁の落書きがあった。トタンに塗られたペンキに釘のようなものでガリガリやったものだ。面白かったので写真に撮った。いっぱい撮ったけれど、重くなるとみなさんに迷惑なのでひとつだけ・・。

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サンパウロの劇場

リハーサルをしました。

すごく素敵な劇場です。イビラプエラ会場という名前だそうです。本当かな。明日ちゃんとチェックをします。

入り口および外観はこんな感じです。
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横から見ると三角形。
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お客さんの入り口から中に入るとこんな感じになります。
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客席はこんなんです。
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ドバイ空港のお店

今日はこれからリハーサルです。

能では申し合わせといって一度ざっと通すことはあっても、リハーサルというものはありません。今回はテレビ取材も兼ねるもので、リハーサルというよりもデモンストレーションです。

さて、話は昨日のことに戻ります。

昨日のは飛行機の中で書いたので、固い文体でした・・。

dubaiで、ドバイの空港は朝5時すぎに着いたのですが、お店もかなりやっていました。砂漠の国は降りたことがないのですが、さすがドバイでアラビアンナイトっぽいものがたくさん売ってました。

ときどきアラビアンナイトの語りもするので小道具用に燭台を四つ買って行こうかなどとは思うのですが、こういうのって帰国してから後悔するんだよな。どっちみに行きに買うことはないので、ゆっくり考えよう。

ドバイからサンパウロへ

朝早くにドバイの空港に着き、端から端までがとても長い空港。トランジットに6時間ある。カフェでコーヒーとクロワッサンを食べながら、本を読んだり、原稿を書いたりする。

◆◆◆◆◆◆

現地(ドバイ)時間10時発のサンパウロ行きに乗る。今度のフライトは14時間40分の予定。こりゃあ長い。アフリカ大陸を横断して、大西洋を渡り、赤道を越えてサンパウロに行く。

乗る前は気が重かったが、乗ってしまえば案外楽しい。気がついたら6時間経っていた。アフリカ大陸もそろそろ終わり、大西洋に入ればすぐに赤道だ。

『海辺のカフカ(上)』はトランジットの間に読んでしまい、下巻は預けたトランクの中なので、いま書いている書籍用に持ってきた『論語』と、雑誌「言語」連載用に持ってきた『古事記』を読む。機上で倭建や神武の旅を読むと東京で読んでいるときとはちょっと違う。

倭建や神武の旅と今している自分の旅行とが重なる。なんてこというと倭建や神武に怒られそうだが、それでも東京で読んでいるよりも旅の実感を感じる。

『論語』を読みながら孔子の旅にも思いを馳せる。

旅をしながら旅の物語を読む。しかも古典がいい。これはなかなか贅沢な読書法だ。

◆◆◆◆◆

先史時代の人間が非常によい保存状態で山中で発見され、アイスマンと名づけられた。胃の内容物から、彼は傷を負いながらも、その住居からはるばる旅をしてその山中に至ったと推測されている。

人は本能的に旅をしたいのだろう。旅というと限定されるので言い換えると、人は本能的に動きたい、あるいは歩きたいのだろう。

脳は変化にのみ反応するという。脳にとって変化が快感ならば、「一所懸命」というのは人の本能に反する。やはり能の旅僧のように「一所不住」というのが自然だ。

◆◆◆◆◆

先日、バスに乗っていたら後ろの座席にワーワー騒ぐ女の子と、そのお父さんが座っていた。女の子といっても、そんなに小さい子ではない。お父さんと話をした。娘さんは何かの障害があって、そうなんだという。アメリカにまで治療に行ったがダメだったそうだ。

彼女はバスが走っている間は静かで、止まると騒ぐ。「動いているのが好きなんです」とお父さんは言う。彼女のように本能的であればあるほど、自然の欲求がそのまま出るのだろう。

が、止まっていても静かなときがある。お父さんにそれを指摘したら、あ、本当だ、という。彼女の視線の先を追ってみる。と、そこに動くものがあった。次に止まったときに、動くものを探して、お父さんに彼女をそちらに向けてもらうと静かになった。

自分が動けない場合、動くものを見ることでその欲求は満たされるのだろうか。目と身は日本語では語源が同じだともいう。目は身体の欲求を代わり得る。むろん、全部じゃないけどね。一時的レスキュー。

◆◆◆◆◆

私たちは普段、無理やり定住させられてしまっている。一所懸命を求められる。変化も少ない。かといって自分が変化するのはイヤだ。だから映画やテレビドラマを見たり、ワイドショーを見たり、他人の不幸を喜んだりするのだろうか。

変化を求める脳の欲求は歪んだ形で解決を求めている。

◆◆◆◆◆

なんて考えているうちにサンパウロに着いた。ホテルに着いたのは夜の10時過ぎ。ちょうど12時間の時差なので、日本時間は朝の10時。

着いた途端にレセプション。早く寝たい。

てなこと言いながら、これをアップロードしてから寝ます。

 安田

関空からドバイへ

今回のブラジルはドバイ経由です。航空会社はエミネイツ(Eminates)航空です。

羽田(19:55)→関空(約21時に到着)
関空(23:15)→ドバイへ

エコノミーですが席は快適。二人席で隣がいないので楽チン。

羽田→ドバイは9時間45分の予定とのこと。事前に調べていた11時間に比べれば、これまた楽。

月を右手に見ての離陸。月に近づく。月の光が遠くの海に映っていると思ったら、翼に映った月影だった。と気づいた瞬間に月は翼の下に隠れ、機は漆黒の闇の中を中空に上がっていった。

離陸してほどなく軽食が出る。それを食べてポルトガル語会話帳の単語のページを眺める。日本語か英語に近いものに○印、想像から理解し得るものに△をつける。AからDまでやったら飽きたのでほかのことをする。

●機内用に用意したもの。

・原稿を書くためのPC。

・資料として論語、古事記(注釈書類はスーツケース)、中庸、中庸新釈(大川周明)

・飽きたときに読むための小説『海辺のカフカ』(村上春樹)彼の長編の中で読んでいたかったもの。主人公が少年だということでなんとなく避けていた。

・iPodクラシック。いろいろな音楽が入っている。

・今回は特に三波春夫のリサイタルの映像を入れてきた。が、まだこれはPCの中。あとでiPod用に変換する必要がある。これは放課後に謡を教えている臨川小学校の演劇発表会のアイディアつくりのため。

・講談「小猿七之助」「勝海舟」「白隠」などなど

・「小猿七之助」は談志のも入れてきた

夜のフライトなので眠ろうと思い、『海辺のカフカ』を読みながら眠る。多分、1時くらいには寝たんじゃないかな。目を覚ましたのは7時半くらい(日本時間)。なんだ、いつもより長く寝ている。

目覚めはすっきり。朝食が出る。が、外は暗い。もうすぐ着陸だとのこと。あっという間だった。『海辺のカフカ』は<上>をほとんど読んだ。

 安田

ブラジルに行ってきます

今日からブラジル公演です。帰国は7月8日の予定。

羽田から関空に飛び、それからエミネイツ(eminaites)航空でドバイへ。ドバイで6時間のトランジットがあって、サンパウロに向かいます。どのくらいかかることやら。今から気が重い。しかもエコノミーです!

インターネットがつながったら、途中からも書きます。

そうそう。帰国後、7月11日の夜には今年最初で最後の語りの会をします。怪談が中心の会です。

では、行ってきま〜す。

 安田
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